恋をしよう！
そう思いながら先ほどの彼女から渡された招待状を見ようとしたら、
「美咲ちゃーん」

千秋ちゃんの声が聞こえたので、招待状を隠すようにジーンズのポケットに押し込んだ。

「千秋ちゃん、おはよう」

「おはよう、美咲ちゃん。

じゃ、行こうか」

「うん、行こう行こう」

首を縦に振ってうなずきあった後、わたしたちはその場から離れた。

千秋ちゃんと一緒に入ったところは今年の春にオープンしたばかりのパンケーキ屋さんだった。

おとぎ話をモチーフにした店内には、わたしたちのような女性客がほとんどだった。

「あたし、このメープルクリームパンケーキにする！

美咲ちゃんは？」

「わたしはフルーツパンケーキにする」

お互いの注文が決まったので、店員を呼んで頼んだ。
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