恋をしよう!
「ねえ、美咲ちゃん」

店員が立ち去ると、千秋ちゃんに声をかけられた。

「何?」

「美咲ちゃん、もしかしてだけど…彼氏ができた?」

そう聞いてきた千秋ちゃんに、飲んでいたアイスティーを吹き出しそうになった。

どうにかしてこらえると、
「何で?」

わたしは聞き返した。

彼氏ができたって、何でそんなことを聞くの?

まさかとは思うけれど、どこかで情報が漏れているなんて言うことないよね?

そう思いながら、千秋ちゃんからの答えを待った。

「何かつきあいが悪くなったような気がするんだよね」

千秋ちゃんが答えた。

もしかしてとは思うけれど、この間のことを差してる?

「それは気のせいなんじゃないかな?」

わたしは言い返すと、ストローでアイスティーをすすった。
< 289 / 438 >

この作品をシェア

pagetop