恋をしよう!
「彼氏がいるかいないかって言う説なんだけど…」

そう言ったわたしに、
「じゃあ、本当に…」

千秋ちゃんはさえぎるように話に入ってきた。

「最後までちゃんと聞いて?

そのことなんだけど、あんまり言いたくないの」

「えーっ…」

千秋ちゃんはガッカリしたと言う顔をした。

「でもね、これだけは言えるよ。

その人はね、世界中の誰よりも魅力的な人なの」

わたしは言った。

「魅力的…?」

呟くように聞いてきた千秋ちゃんに、
「魅力的な人だから、あんまり言いたくないんだ」

わたしは答えた。

先生はわたしの自慢の彼氏だ。

世界中の誰よりも魅力的な、わたしの彼氏。

そんな先生にドキドキしたり、意外な一面を知ったりすることができるから、毎日がとても楽しいの。
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