恋をしよう!
画面に映っていたそれに、僕は目を疑った。

僕と美咲だった。

たぶん、この間の出来事だ。

車の前で待っていた美咲を僕の家へと連れて行ったあの日だ。

「部室で忘れ物をしたので取りに行ったら、教員用の駐車場で荻原先輩がいたんです。

何をしているのかと思って声をかけようとしたら、あなたが現れたんです」

そう説明した後、古川は画面をスライドさせた。

「あなたと荻原先輩は会話をした後、荻原先輩を車に乗せてどこかへ行きました」

次に画面に映ったのは、美咲が僕の車に乗っているところだった。

「荻原を家に送ったんだ。

時間も時間だし、女子高生が夜道を1人で歩くのは危険過ぎるだろ」

「俺の聞き間違いじゃなかったら、荻原先輩は友達の家に泊まるって言って親御さんに連絡したと言うのが聞こえたんですけどね。

一応録音してあるので、聞きますか?」

こいつ、そんなことまでしていたのか…!?
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