恋をしよう!
「田村先輩って、荻原先輩と仲良しなんですよね?

彼女たちが一緒にいるところをよく見かけますよ」

「ああ、そうだな…」

だから何なんだよ。

イライラをぶつけるようにギリッと奥歯を噛みしめた。

「荻原先輩が田村先輩に頼んだんですかね?

別れた理由を聞いて欲しいって」

「なあ、いい加減にしてくれないか」

僕は言った。

「君はいつまで、僕を脅すつもりなんだ?

彼女のことを盾にするなんてどう言うつもりなんだ?

僕を脅してそんなに楽しいか?

それとも、この学校から僕を追い出すためにやっているのか?」

我慢の限界だった。

古川は何が気にいらないんだよ。

何が望みで、こんなことをしているんだよ。
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