恋をしよう!
…何ちゅーことをしてくれるんだよ。

全身ずぶ濡れになった僕に、美咲はクスクスと笑っている。

「雅仁さん、大丈夫ですか?」

…これのどこが大丈夫だって言えるんだよ。

バシャッ!

「きゃっ!」

仕返しとして美咲の顔に水をかけた。

「もう、何するんですか!?」

そう言った美咲に、
「それはお互い様だろうが」

僕は言い返した。

バシャッ!

「わわっ…!」

美咲が僕の顔に水をかけてきた。

「お互い様ですよ」

「何がだ!」

荒い口調で言い返した僕に、美咲は笑いながらプールの中へ潜った。

しまった、逃げられた…。

まあ、別に構わないけれど。

そう思いながら、僕は息を止めるとプールの中へ潜った。
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