恋をしよう!
「わたし、2分以上は潜れないんですからやめてくださいよ!」

困ったような口調で言った美咲に、
「ハハ、悪かった」

僕は笑いながら謝った。

「それで、雅仁さんは何が言いたかったんですか?」

さっきの話か。

うまくごまかせたと思ったのにな…。

そう思いながら僕は、
「裸のまま泳いでくれるって言うなら答えてあげてもいいよ?」

美咲にイジワルをすることにした。

美咲は顔を赤くすると、
「エッチ!」

大きな声で叫んだ。

「どうせ誰もいないんだし、裸のまま泳いでもいいんじゃないか?」

「嫌です!」

美咲はまた泳いで逃げた。

逃げてもまたつかまえるけどね。

そう思いながら、僕は彼女を追いかけた。
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