恋をしよう!
「もうずるいですよ、雅仁さん!」

プールサイドに置いてあるビーチチェアに座っている美咲がアイスを食べながら僕に言った。

「何がひどいんだよ?」

その様子を見ながら、ぼくは言い返した。

「だって水泳部の顧問をしていたなんて知らなかったですもん!」

そう言った美咲に、
「んーっ、それはすまなかったね」

僕は言った。

「もう、絶対にそう思ってないでしょ」

美咲は言い返すと、アイスを口に入れた。

「僕にも1つちょうだい」

そう言った僕に、
「もう悪さをしないって言うならあげてもいいですよ」

美咲が言った。

悪さって…。

「美咲ちゃん、本当にごめん。

もう悪さをしないから」

「じゃあ」

美咲は僕にアイスを差し出してきた。
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