恋をしよう！
パクッと食べると、アイスのひんやりとした甘さが舌のうえに広がった。

「また雅仁さんとこうしてデートができるなんて、すごく嬉しいです」

美咲が言った。

「ああ、そうだな」

この間の事件が解決したおかげで、僕たちはまたこうしてつきあっているのだ。

「田村が話していた友達の友達の友達の話って、美咲のことだったんだろ？

すぐにわかったよ」

そう言った僕に、
「まあ、それって友達と言えるのかどうかと言う話なんですけどね」

美咲は苦笑いをした。

だけど、田村の機転が繋がって僕たちはこうしてヨリを戻すことに成功したと言う訳である。

「でも千秋ちゃんだけじゃなくて、古川くんにも関係がバレてしまいましたけどね。

もちろん、いつまでも千秋ちゃんに隠し事をするつもりはありませんでしたよ？

卒業したらすぐに話すつもりでした」

美咲が言った。
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