恋をしよう！

初詣に願いを-Masahito-

年末年始は久しぶりに実家で過ごした。

お盆は仕事で忙しかったため、帰省することができなかったのだ。

久しぶりの母親の手料理に舌鼓を打っていたら、
「雅仁は誰かつきあってる人はいないの？」

母親が聞いてきた。

僕は両親と２つ上の姉の４人家族である。

姉は７年前に結婚をして、県外にある旦那の実家で暮らしている。

今では２人の男の子の母親だ。

僕ももうそろそろ身を固めろと言うことで、母親はそんなことを聞いてきたのだろう。

「いるよ」

そう答えた僕に、母親はおっと言う顔をした。

「だけど、本当に最近つきあい始めたから結婚はまだ…」

続けて言った僕に、
「結婚はまだって…あんたもいい年齢なんだから、さっさと結婚をして家庭を持ちなさいよ。

お父さんもあんたのところの孫の顔を見るのを楽しみに待っているんだから」

母親は呆れながら言い返した。
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