恋をしよう!
「いつって…」

それは特に考えていなかった。

「その岡田先生って言う人、美咲ちゃんと1回りも年齢が離れているんでしょ?

岡田先生のためにも早く話してあげた方がいいんじゃない?」

「早くって…」

梨代ちゃんの言う通り、先生とは1回りも年齢が離れている。

35歳だったはずだ。

もしわたしが大学を卒業するのを待ったら…先生のその時の年齢は40歳と言うところだろう。

「だけど、わたしは来月いっぱいまで高校生な訳で…」

「それもそうか…」

梨代ちゃんはそう呟いた後、考え込んだのか黙っていた。

「わかったわ」

沈黙の後で、梨代ちゃんが言った。

「今回も口裏をあわせておくわ。

美咲ちゃんと卒業旅行に行くと言うことでいいのよね?」

そう言った梨代ちゃんに、
「ありがとう、梨代ちゃん!」

わたしは返事をした。
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