恋をしよう!
20歳ならば、2年も待つだけである。

それに僕ももう若くない訳だから、4年間も待っていたらその頃には僕は40歳である。

「僕ももう若くないんだ。

両親からも結婚をしろって口うるさく言われているから」

そう言ってコーヒーをすすった僕に、
「…いいんですか?」

美咲は言いにくそうに聞いてきた。

「結婚をしたいと言ったのは君の方だぞ」

僕は答えた。

「美咲が20歳になるまでの2年間はいろいろと大変かも知れないな。

まずはお互いの両親にあいさつをしないといけないだろ?

さすがに在学中から交際をしているなんて言ったら間違いなく卒倒するから、何か他の交際理由を考えないと」

そう言った僕に、
「それに関しては、わたしの方で考えてますので大丈夫です」

美咲が言った。
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