恋をしよう!
「ありがとうございます、先生」

荻原は嬉しそうにお礼を言った後、サラサラと問題を解いて行った。

「やった、できた!

先生、できました!」

荻原は僕に問題集を見せてきた。

「あー、できてるね。

できたから100点」

そう言った僕に、
「やった」

荻原は問題集を胸に抱きしめた。

そんな彼女を見ながら、
「荻原はいつも成績がいいだろ。

特に数学なんて、特進科のクラスに負けてないじゃないか」

僕は言った。

過去の荻原の成績を見たのだが、成績優秀な彼女は特にと言っていいほどに数学の成績がとてもいい。
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