恋をしよう!
ちなみにこの高校は特進科と普通科の2つに分かれていて、1組から3組までが特進科のクラス、4組から10組までが普通科のクラスとなっている。

「特進科のクラスに比べたら、わたしなんて全然ですよ」

荻原は笑いながら返した。

「荻原はこんなにも頭がいいのに、どうして特進科に進学しようと思わなかったんだ?」

僕は聞いた。

「あっ、もしかして気になります?」

ニヤニヤと笑いながら聞き返してきた荻原に、
「そんな訳ないだろ。

僕はもったいないと言う意味で聞いているんだ」

僕は言い返した。

全く、どうしてそう言う意味に捉えたのやら。

あまりのポジティブな発想に、僕はあきれることしかできなかった。
< 45 / 438 >

この作品をシェア

pagetop