恋をしよう!
「だって、特進科ってものすごい勉強しないといけないじゃないですか」

荻原が言った。

「6時間目のその後に7時間目があるんですよ?

嫌に決まってるじゃないですか!

せっかくの高校生活を勉強で潰すなんて、それこそもったいないですよ!」

荻原はバシンと机のうえをたたいた。

もっともな意見である。

「確かに勉強も大切だとは思いますけども、わたしは友達と遊ぶことの方がずっと大切だなって思います。

習ったことはすぐに忘れてしまいますけど…」

そこまで言った後、荻原はハッと我に返って僕の顔を見た。

「いや、えーっと…すみません、言い過ぎました」

荻原は謝った。

「えっ、何が?」

僕は訳がわからなかった。
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