恋をしよう!
100点ですか…。

なかなかのハードルを出してきたと、僕は感心してしまった。

でもどうだろうな…。

確かに、荻原は最高で98点をたたき出しているって言うくらいに数学の成績はいい。

その割には…と言うのは失礼だけど、100点は1度も取ったことがなかったっぽいな。

さすがの荻原も、100点の壁と言うものは高いのか…。

「わかったよ」

返事をした僕に、荻原はパアッと顔を明るくさせた。

「ホントですか!?」

嬉しそうに聞き返した荻原に、
「ただし、本当に荻原が100点を取ったらと言う話だけどな」

僕は言い返した。

「はい、頑張ります!

絶対に100点を取ってみせます!」

荻原ははっきりと宣言をしたのだった。
< 51 / 438 >

この作品をシェア

pagetop