恋をしよう!
千秋ちゃんはわたしの顔を下から覗き込むと、
「それにしても、今回はいつになく勉強熱心だね。

何かあるの?」
と、聞いてきた。

「うん、今回の数学のテストはどうしても100点を取りたいの」

わたしは答えた。

「100点を取ると、何かあるの?」

「まあね」

だって、わたしが100点を取ったら先生はわたしのことを好きになってくれるって約束してくれたもん。

「何かご褒美をくれるの?」

「まあ、そんなところかな…」

とっても嬉しいご褒美がね。

そのためにも、どうしても100点を取るって言う目的があるんだから。

「本当に熱心だね」

千秋ちゃんが言った。
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