恋をしよう!
家に帰ってからすぐに青いシャープペンの存在を思い出したけど、
「ま、いっか」

これからは毎日会えるんだし、その時にちゃんと先生に返そう。


新しく通うことになった高校の制服は、グレーのブレザーに黒のチェック柄のスカートである。

シャツは白とピンクと水色の3色で、リボンはスカートと同じ黒のチェック柄である。

靴下は黒のハイソックスで、カーディガンやセーターは自由なんだそうだ。

地元の中ではかわいいと評判の制服である。

「制服で選んだと言うよりも、わたしの学力で通えるからと言うことと家から近いって言う理由で選んだんだけどね」

そう呟いた後、まだ新品のブレザーに袖を通した。

「んー、少し大きいな…」

成長期真っただ中だ、すぐにでもサイズがあう。

鏡の中のわたしに向かって首を縦に振ってうなずくと、同じく新品のカバンを手に持った。
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