恋をしよう!
今日は入学式だ。

「行ってきまーす!」

新品のローファーを履くと、家を飛び出した。

「わーっ、いい天気!」

雲1つない透き通るような青空は、まさに入学式日和だ!

「あの先生に会えるといいな」

青空に向かって呟くと、学校へと足を向かわせた。

入学式の中、わたしは校長先生の長くてありがたい話よりも先生のことが気になっていた。

…あれ、いないな。

今日はきていないのかな。

もう1度先生たちが座っている席に視線を向けたけど、そこにあの先生はいなかった。

まあ、毎日通うからそのうち会えるだろう。

そう言い聞かせると、わたしは周りに気づかれないようにあくびをした。

それにしても、後何分続くんだろう?
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