恋をしよう!
「僕は先生だぞ?

荻原のクラスの担任ではないけど、先生だぞ?」

「先生に恋をした時点でわかっていました。

わたしだって先生のクラスの生徒ではありませんけど、生徒ですよ?」

「理解している。

僕はおっさんだぞ?

それでもいいのか?」

「わたしだって年をとったらおばさんになります」

なかなかのことを言うじゃないか。

心の中で呟いたら、
「先生」

荻原が呼んだ。

「何だ?」

「…今度は、わたしの方からキスをしてもいいですか?」
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