僕らの進む道




「足の病状結構悪いんです」


『…』


なにも言わず足の方を見る


「半月板損傷、靭帯損傷、剥離骨折
…右足だけでこれだけの傷害を負ってしまっています

手術をしてリハビリをすると普通の運動は問題なくできます

ただ飛崎さんはバスケをされてると聞きました

今までの様なプレイをするのは残念ですけど諦めてください」




言われなくても何となく解っていた


痛み止を打っているのかは知らないけど


足の感覚がない位


自分が産まれた時から一緒の足なんだから




あの時何の抵抗もしなかった自分



どうして抵抗しなかったのだろう




そんなことを思いながら足を眺めていた





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