僕らの進む道
『はい、お久しぶりです榊さん』
「飛崎さん…ッ本当にごめんなさい!!」
いきなり思ってもなかった言葉が出てきて
目を見開いた
目の前には頭を下げたまま喋る榊さんの姿があったのだから
「あなたからバスケを奪って
取り返しのつかないことをしたと思ってる」
『…榊さん』
「あの頃の私は何もかも上手くいかなかった、なのに全てを上手くこなせるあなたが羨ましかった」
『…』
「本当に本当にごめんなさい…」
『榊さん、頭をあげてください』
「え?」
榊さんは涙ぐみながらこっちを見た