僕らの進む道









『ふーん、そっか、で、喧嘩の理由は?』




「わかんねぇ、

歩いてたら因縁かけられた

それでも無視していたら吹っ飛ばされた

そっからはお前が見た通り」




大体掴めた気がした


他校生から人気の龍が気に食わない


ってやつだろうなー




『…くだらないね』



そんな俺の言葉の意味を察したのか


フッと笑い




「あぁ、くだらなねぇ

意味の無いことをする前に

お前が来てくれて良かった」




面と向かって言ってきた龍に


照れを隠しながら下を向いた







< 290 / 298 >

この作品をシェア

pagetop