Darkness love2
「いつ…いつお前を殺しっちまうか怖いんだよ!今もそうだ。もう一人の俺が頭ん中で言ってんだよ!『サキ、愛してる。オレの物にならねぇなら殺せ』って!」


せっかく拭ったのに。


もう、視界がぼやけている。


私が…、私がいなければ。


「ごめんなさいっ…」


謝る私に、タクは泣きそうなほど、辛そうに微笑んだ。


「サキ、謝るなよ。ごめんな?このままじゃ俺、サキのこと苦しめる」


そこまで言うと、タクは銃を下ろした。


そして、


「新垣、立花。サキをよろしくお願いします」


そういって頭を下げた。


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