Darkness love2
ズルいよね。


君には届いてないのに。


こんな事を言う私は、本当に最低な人間だ。


「最後まで…愛してあげられなくてごめんね?」


私の目から、一筋の涙がこぼれ落ちる。


その涙はタクの頬へと落ちる。


私は、長い髪を片方耳にかけ、タクの唇へ自分の唇を落とした。


私からの、最後のキス。


私の頭に感じる違和感。


少し、唇を離しその正体を探ろうとする。

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