Darkness love2
「前に私…龍火こと知らないって言ったことがあるでしょ?あれ、嘘なの」


その一言によって、二人は顔を少し変える。


これを話してしまったら、私は二人とはいられなくなってしまう。


きっと、軽蔑する。


こんな私を。


「私が、中学二年生だった頃かな?」


***


『今日から転校してきた、石崎紗希さんです。みんな、仲良くしてあげてね』


中学二年生。


私は、この街に引っ越してきた。


クラスのみんなは、とても優しく私を受け入れてくれた。


…最初はね?


自分で言うのもなんだけど、私は小さい頃からモテた。


男子が私に構うのが面白くなかったのか、女子は私を完全無視。


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