Darkness love2
コロコロ変わるタクの表情を見て、私は更に大きな溜め息をもう一つ。


そして、私はタクではない人物に声をかけた。


「ジン…リュウ。今までありがとう。もう、帰って?」


上手く笑えているだろうか。


ここで、私の正体がバレるわけにはいかないんだ。


「今俺らが帰ったら、どうするつもりだ」


ジンの声に、私は少し戸惑う。


ジンに嘘を付くのは苦手。


だって…何でも見破っているような顔をするんだもん。

< 2 / 31 >

この作品をシェア

pagetop