Darkness love2
「私、長期戦は好きじゃないの。そろそろ終わらせたいんだけど?」


「おぉ、気が合うじゃねぇか。俺も生憎長期戦は好まねぇんだ」


睨み合っていた私達は、ニヤリと笑みを零した。


先に動いたのはどちらだったか。


それすら判断出来ないほどの速さだったと思う。


タクはナイフを、私は拳を、お互いに振り下ろす。


右に来たナイフを足を高く上げ、叩き落とす。


タクは、左にきた私の拳を片手で受け止める。


「チッ」


タクは、叩き落とされたナイフを見つめ、舌打ちをする。


「さぁ、これで一緒よ?武器はナシ。素手で勝負ね」


私はニヤリと笑う。



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