ノーティーアップル


「今日は誰と飲んでたのー?」

横目でこちらを見ながら彼女が尋ねた。

「大学の時の友達。男ばっかりだから結構飲まされてさ。他の奴らはクラブに行くらしいけど、あんまり気乗りしないから抜けて酔い醒ましついでに歩いてたところでした。そちらは?」

ふふふっと笑って彼女が口を開いた。

「凪くん真面目そうだもんね、クラブの女の子とか興味なさそうだな。
私はねー、彼氏と飲んでた」

驚いた。いや、申し訳なさそうな様子を1ミリも見せずにそんな事を言い出すから、もはや清々しさすら覚えた。

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