恋を届けるサンタクロースvol.2~美由紀~
沖島さんがなにか言いかけたとき、小学校低学年くらいの男の子がホールに入ってきた。
「あー! サンタクロース! と見せかけて、ちいきしんこーかの沖島さんだぁ!」
続いてやってきた男の子も声を張り上げる。
「あー、沖島さんだぁ! クリスマスイブにこんなとこでなにやってんのー」
「キミたちと遊ぶためだろ~」
「彼女いないのかよ~。しょーがねーから俺らが遊んでやるよぉ」
子どもたちの生意気な言葉にも、沖島さんはニコニコと笑っている。
子どもたちが来てうやむやになってしまったけど、沖島さん、さっきなんて言おうとしたんだろう。
気になる。気になるよ、沖島さん。
けれど、それからも続々と子どもたちが集まり始め、ふたりきりで話をする時間はなくなった。子どもたちはとても気さくで、私のことを「美由紀ちゃん」と呼んでくれる。みんなでクリスマスソングを歌ってチキンとケーキを食べた後、ハンカチ落としや伝言ゲーム、ビンゴなんかも一緒にやって、楽しい時間を過ごした。
「あー! サンタクロース! と見せかけて、ちいきしんこーかの沖島さんだぁ!」
続いてやってきた男の子も声を張り上げる。
「あー、沖島さんだぁ! クリスマスイブにこんなとこでなにやってんのー」
「キミたちと遊ぶためだろ~」
「彼女いないのかよ~。しょーがねーから俺らが遊んでやるよぉ」
子どもたちの生意気な言葉にも、沖島さんはニコニコと笑っている。
子どもたちが来てうやむやになってしまったけど、沖島さん、さっきなんて言おうとしたんだろう。
気になる。気になるよ、沖島さん。
けれど、それからも続々と子どもたちが集まり始め、ふたりきりで話をする時間はなくなった。子どもたちはとても気さくで、私のことを「美由紀ちゃん」と呼んでくれる。みんなでクリスマスソングを歌ってチキンとケーキを食べた後、ハンカチ落としや伝言ゲーム、ビンゴなんかも一緒にやって、楽しい時間を過ごした。