恋を届けるサンタクロースvol.2~美由紀~
ホールは子どもたちの笑顔と歓声がいっぱいで、私は幸せをお裾分けされた気分になった。ひとりきりの寂しいイブを覚悟していただけに、夢のような時間だった。
「気をつけて帰れよ~。次はお正月に凧揚げ大会やろうな~」
沖島さんの声に見送られ、子どもたちは来たとき同様、ぞろぞろと帰って行った。残るは後片付けだけだ。ホールのゴミを拾い、掃除機をかけ、調理室を片付ければ終わり。
「東さんは待っててください。送りますから」
「え、ご迷惑になりますからいいですよ」
「迷惑なんて思っていません。こちらこそ、突然ボランティアを手伝っていただいて、迷惑をかけっぱなしだったんですから、送るぐらいはさせてください」
沖島さんが真剣な表情で言った。
「それじゃ……お願いします」
子どもたちの来る前に沖島さんが言おうとした言葉も気になるし。
私たちはボランティアの学生ふたりとともに玄関に向かった。外はもうすっかり暗くなっている。星降る夜、とは言えないけれど、郊外にあるこの街はそれなりに星が見える。
「お疲れ様。今日もありがとう。気をつけて帰ってね」
「気をつけて帰れよ~。次はお正月に凧揚げ大会やろうな~」
沖島さんの声に見送られ、子どもたちは来たとき同様、ぞろぞろと帰って行った。残るは後片付けだけだ。ホールのゴミを拾い、掃除機をかけ、調理室を片付ければ終わり。
「東さんは待っててください。送りますから」
「え、ご迷惑になりますからいいですよ」
「迷惑なんて思っていません。こちらこそ、突然ボランティアを手伝っていただいて、迷惑をかけっぱなしだったんですから、送るぐらいはさせてください」
沖島さんが真剣な表情で言った。
「それじゃ……お願いします」
子どもたちの来る前に沖島さんが言おうとした言葉も気になるし。
私たちはボランティアの学生ふたりとともに玄関に向かった。外はもうすっかり暗くなっている。星降る夜、とは言えないけれど、郊外にあるこの街はそれなりに星が見える。
「お疲れ様。今日もありがとう。気をつけて帰ってね」