恋を届けるサンタクロースvol.2~美由紀~
沖島さんってよく気のつく人だ。
「いえ、周りから見たら私たちはどんなふうに見えるのかなって思ったんです。サンタクロースの衣装を着てるし、バイト帰りとか思われるかな、と」
「恋人同士だとか思われるかもしれませんよ」
「コスプレ好きの?」
私の言葉に沖島さんが目を細めて笑った。心がホッとするようなやさしい笑顔だ。
その笑顔が消えて、沖島さんが真顔になる。
「もしよかったら……これからもボランティアを手伝ってもらえませんか? ほんと、ときどきでいいんですけど」
どうしようかな、と悩む私に、沖島さんが畳みかける。
「変な意味はなくて……こういう日はなかなか集まりが悪くて、ひとりでも増えると助かるんです。いずれNPO法人化も考えているんで、手伝ってくれる人が必要なんです」
「私でよければ、これからもお手伝いさせてください」
私の言葉に、沖島さんがまた笑顔になる。
こうして見てると、沖島さんの笑顔を好きになってしまいそうだ。
って、好きにって。
今日会ったばかりの人に私ってばなにを考えてるんだろう。
「いえ、周りから見たら私たちはどんなふうに見えるのかなって思ったんです。サンタクロースの衣装を着てるし、バイト帰りとか思われるかな、と」
「恋人同士だとか思われるかもしれませんよ」
「コスプレ好きの?」
私の言葉に沖島さんが目を細めて笑った。心がホッとするようなやさしい笑顔だ。
その笑顔が消えて、沖島さんが真顔になる。
「もしよかったら……これからもボランティアを手伝ってもらえませんか? ほんと、ときどきでいいんですけど」
どうしようかな、と悩む私に、沖島さんが畳みかける。
「変な意味はなくて……こういう日はなかなか集まりが悪くて、ひとりでも増えると助かるんです。いずれNPO法人化も考えているんで、手伝ってくれる人が必要なんです」
「私でよければ、これからもお手伝いさせてください」
私の言葉に、沖島さんがまた笑顔になる。
こうして見てると、沖島さんの笑顔を好きになってしまいそうだ。
って、好きにって。
今日会ったばかりの人に私ってばなにを考えてるんだろう。