恋を届けるサンタクロースvol.2~美由紀~
「あの、どこか調理できる場所があれば、私、フライドチキンを揚げますけど」
私の言葉に男性がパッと顔を輝かせた。
「ホントですか!? 助かります! 俺、ボランティアグループのぽけっとの副代表の沖島(おきしま)慎也(しんや)と言います。クリスマスに親が仕事で、ひとりで過ごさなきゃいけない子どもたちを集めて、市民ホールでクリスマス会をやるんです。思ったより参加者が多くて、フライドチキンが足りなくなってしまったんです! それで急遽あちこちの店を訪ねてたんですけど……ホールには調理場もあります!」
「そういうことなら、残っているチキン、全部味付けしてあげよう。東さんがいいならそれを市民ホールで出してあげて」
店長さんが言った。
「俺、料理ぜんぜんダメなんで、ぜひお願いしますっ」
沖島さんが深々と頭を下げるので、私はあわてて言った。
「顔を上げてください。あの、私、どうせ今晩ヒマだから……よかったら、ボランティアのお手伝いをさせてください」
「ありがとうございます!」
顔を上げた沖島さんは、誠実そうな顔をうれしそうにくしゃっと崩した。
私の言葉に男性がパッと顔を輝かせた。
「ホントですか!? 助かります! 俺、ボランティアグループのぽけっとの副代表の沖島(おきしま)慎也(しんや)と言います。クリスマスに親が仕事で、ひとりで過ごさなきゃいけない子どもたちを集めて、市民ホールでクリスマス会をやるんです。思ったより参加者が多くて、フライドチキンが足りなくなってしまったんです! それで急遽あちこちの店を訪ねてたんですけど……ホールには調理場もあります!」
「そういうことなら、残っているチキン、全部味付けしてあげよう。東さんがいいならそれを市民ホールで出してあげて」
店長さんが言った。
「俺、料理ぜんぜんダメなんで、ぜひお願いしますっ」
沖島さんが深々と頭を下げるので、私はあわてて言った。
「顔を上げてください。あの、私、どうせ今晩ヒマだから……よかったら、ボランティアのお手伝いをさせてください」
「ありがとうございます!」
顔を上げた沖島さんは、誠実そうな顔をうれしそうにくしゃっと崩した。