ふんわり系男子が考えてること。

『え！！』


『あれ？もしかしていちじく苦手？』





いやいやいや！

ちがう！


むしろいちじくは毎年おばあちゃんから
家に届けてもらうくらい大好き！！




だ、だけど




『それって…』

『…へ？あぁ、もちろん俺が
食べさせてあげるよっ』




やっぱし！！？




『大丈夫！自分で食べるから！』



そんなの恥ずかしいよ！
絶対むりむり！！



私はフォークを彼方くんのケーキに
近づけたら



がしっ



彼方くんに腕をつかまれた。





『…もも？』



『は、はい！！』



『なに逃れようとしてんの？
…はい！あーんして？』




一瞬、彼方くんが違う人に
見えたのは気のせい！！？




私はびっくりして
つい言われるがまま口を
ポカーンと、開けてしまった



彼方くんがゆっくり近づけてくる
ケーキが私の口の中に入ってくる。




…もぐもぐ

お、おいしい！！



『美味しいよねっ』


『うん！美味しい！』



恥ずかしかったけど
ケーキが美味しくて、喜んでると



彼方くんがハッとした顔をした。



『俺ら関節キスしちゃったね…どうしよう…』


『…ああ！！！』