ふんわり系男子が考えてること。





『えええええ!!!!!蓬原くんが!?』



『ちょっとゆりちゃん声大きい!』




その日の夜、ゆりちゃんに
今日のことを電話で伝えると



ご覧のようにすごく驚かれてます…




『蓬原くんって結構やるねー
それ、絶対、確信犯だよ!』


『彼方くんがそんなこと思うわけないよ!』


『え!もも、蓬原くんのこと、
彼方くんって呼んでるの!?
ももも、やるじゃーん!』


『まぁ、いろいろあってね!
でも私も彼方くんもお互いに恋愛感情ないし、
私もただふんわり系男子を知りたかっただけ』




今まで観察したなかで
恋愛感情を抱いた人はいなかった。


ただ知りたいだけ。
だから彼方くんも満足するまで
知れたらもう付きまとわなくなるし!



『まあ、たしかにももはそうだよね。
そのへん、ちゃんとしてるってゆーか。
七瀬くんの時は別に
観察とかじゃなかったしね』


『澪くんのことはいいの!』




七瀬 澪くんとは私の元カレ。


高校が離れるから別れようって
言われて別れた。


今は引きずってないといったら嘘になる。



『まあ、ももは七瀬くん一途だもんね』


『だから~!もういいじゃん!』


『てかさ、うちのクラスの佐藤くんと
似てるよね、七瀬くんって』




やっぱゆりちゃんも気づいたんだ



『私もそれ思った…』

『ねえ、七瀬くんに会いに行ったら?
別に嫌いで別れたわけじゃないから
いいんじゃない??』

『そんなの、澪くんにとっては迷惑だよ』




絶対来んなって言われる。



『あ、あのねこれ言っちゃだめって
口止めされてるんだけど、七瀬くん
もものことフったこと後悔してるって
聞いたよ、七瀬くんの友達の遼くんが
教えてくれた』



『遼くんが‥‥??』



なんだろ、もやもやしてきた。


ほんとはずっと澪くんに会いたかったから。




『ありがとう、ゆりちゃん。
今日はもう寝るね、おやすみ』



『なんかいろいろ話しちゃってごめんね。
七瀬くんとももはお似合いだと
思ってたからさ‥‥おやすみ。』










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