ふんわり系男子が考えてること。



『ごめんなさい‥‥』




私が女の子に謝ると
私の声に気づいて
女の子から逃げようとした
彼方くんが戻ってきた。




『も、もも?‥‥と、だれ??』


『えと、他校の遼くん!
ごめんね、隠れて見ちゃって‥‥』



『ほんとよ!最低!ぷんぷんっ!
じゃあ、私、用事あるから
またね!彼方くん!しぃーゆー!!』



女の子は意外とすぐに帰っていった。



『あの女、意外と引っ込みが
早かったな。まあ、良かった。』


『良かったねー‥‥ふぅ‥‥』




私が遼くんに返事をして
冷や汗を拭いながら溜息をついていると



彼方くんが手を差し伸べてきた。




『ん?』


『その2人の体制、妬いちゃう』



見ると、私は遼くんの両足の間に
ぺたりと座っていた。


‥‥妬いちゃう??



私は彼方くんの言う意味を
深く考える前に彼方くんの手を握った。




見た目より強い彼方くんの
力にスルッと立ち上がる私。



その次に制服に付いた汚れを
払いながら遼くんが立ち上がった。




『ももに何の用??』



彼方くんは遼くんに微笑みながら
話しかけた。


遼くんも同じように微笑んでる。




いや〜イケメン同士の
微笑みってやばいですな〜♡




『ん?ももとももの元カレを
復縁させにきたんだよっ』



『ふ、復縁!?もしかして
澪くんと??!』



ゆりちゃんの話、
ほんとだったんだ!!?



『そ。あいつ、ももに会いたがってるからさ。
お前ら付き合ってないんだろ??』



『え?彼方くんと?なんで?』




どう見たら、付き合ってるように
見えるんだか!



そう思って、ね!と
彼方くんを見ると、彼方くんは
何か言いたげな顔をしてる。



‥‥彼方くん??



『じゃ、もも行こ。
まだ話の途中だったろ?』


『あ、ごめんね!そうだったね!』




私は彼方くんを残して、
その場を去ってく。



『‥‥って、あれ?遼くん??』



後ろについてきてると
思ってたのにそこに遼くんはいなかった。




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