ふんわり系男子が考えてること。
『あ!彼方くん、昨日はごめんね!』
朝、教室に着く前に
廊下で佐藤くんと一緒に歩く
彼方くんを見つけた。
彼方くんはいつもと変わらず
優しい笑顔。
『ううん、平気だよ。
それよりさ、昨日なに話してたの?』
『へ?‥‥あぁ、遼くんと??』
佐藤くんが私と彼方くんを
交互に見ながら口を開いた。
『なに?遼くん??だれそれ?』
『ももの友達。』
『へぇ、だから彼方は‥‥』
『優人、言わないで。』
なんのことかわかんないけど
落ち着いたトーンで彼方くんが
佐藤くんに口止めした。
それを聞いた佐藤くんは
一瞬びっくりしてたけどすぐににやにや。
なんだかよくわかんないけど
彼方くん、ちょっといじけてるように
見えるし、可愛い!!
『そういえば、今日会いにいくんだ。
‥‥元カレに。』
『えええ!まじで!?』
佐藤くんはとってもびっくりした顔で
私を見て、そして彼方くんを見た。
佐藤くんって澪くんにそっくりだけど
中身は真逆だな〜
澪くんも佐藤くんくらい
表情豊かになればいいのにー!
『じゃ、教室行くね!』
『う、うん!ばいばいっ
‥‥おい、いいのかよ彼方』
『‥‥っ。』