ふんわり系男子が考えてること。
空の明かりと電気の明かり





『彼方くん、行かないでって言われたのに
置いてきちゃってごめんね』





帰り道。


なぜか手を繋いだまま2人で歩いてる。





『ううん、俺のほうこそ
勝手なことばっか言ってごめん。』



『う、うん』





そういやなんで彼方くんは私を
こうやって追いかけてきたんだろ。



彼方くんには気になってる人が
いるのに。




あ、そういえば





『彼方くん、好きな人ってだれ?』



『え!!!?』



『こないだ言ってたじゃん
女の子に告白されてたとき』






‥‥うわ!!!




私がちょっと言っただけで
彼方くん、顔 真っ赤!!





そんなに好きな人がいるんだね!





『告白‥‥しないの?』


『へ?えっと‥‥ももは
気づいてないの??』


『なにに‥‥??』




私が笑いながら首を傾げると



『わっ…!!』



彼方くんに体を引き寄せられて
彼方くんの可愛い顔とふわふわした髪が
近づいてくる。

そして







ちゅっ






彼方くんがキスしてきた。







な、なになになにっ!?
どうなってんの??



分かるのは、彼方くんから
ほんのりあまい香りがすることだけ。




その香りに鼻をスンスンしてると
彼方くんの唇が離れた。




『か、彼方くん!!?/////』


『‥‥俺の好きな人はももだよ。』


『‥‥えっ』









ええええええええええ!!!???






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