ふんわり系男子が考えてること。

うっかり はいって言っちゃったけど
これってもしかして付き合いますの
はいって事！？
(自分でもなんで はいって
言ったかわかってない)




え！？っことは
今、私は彼方くんと付き合ってるの！？




ええええ、やっば!!





私はわけのわからないはてなだらけの
気持ちを抑えるためにまくらに顔をうめた。




てか、彼方くんって
強引なタイプだったとは‥‥!!




メモらなきゃ‥‥!!





私がペンとメモ帳を取りに机に
向かうと床に落ちてたスマホが鳴った。




プルルルルル






『あ、遼くんだ…』




なんて言おう。
彼方くんと付き合うことになったって
言えばいいのかな。



んー！！
もういいや！出ちゃえ！！！





ピッ



『もしもし』


『もも、お前途中で男と帰ったらしいな？
なんで帰ったんだよ！』


『ごめん、行かないでって言われてたから‥‥
って、遼くんもいなかったじゃん!!』




待ってるって言ってたのにー




『ごめんごめん、部活の集まりがあったんだよ
そんなことはどうでもいいとして、
一緒に帰った男ってもしかして彼方って奴？』



『‥‥うん、てか付き合ってる、今』



『はああああ！！！？』





キーーーーーン




私は遼くんの大きな声に
顔を歪ましながら一旦耳から携帯を離す。



『もう！うるさい！
なんか流れでこうなっちゃって』



『許さねぇ!!俺が言ったこと
全然響いてねーじゃん！』



『え？なんか言ったの？？』



『や、こっちの話。
俺が別れてやれって言ってやるから
明日学校で彼方ってやつと待っとけ』



ええええええ！！！！



『いいよいいよ！私、彼方くんと
付き合うの結構楽しみなんだ！
だから、澪くんの事はもういいからっ』



『お前、正気かよ？！てか、俺が
よくねーの。またお前らが2人で
並んでるところが見てーんだよ。』



『嬉しいよ、そう言ってもらえるのは。
だけどさっ‥‥』




ブチ！！！




喋ってる途中なのに遼くんに
電話を切られちゃった。





どうしてこうも2人にこだわるんだろ。



澪くんは澪くんで
高校で可愛い子見つけてるだろうに。





私だって前を向きたい。



自分が観察してる人と
付き合うのは初めてだけど、


付き合うことによって
新しい彼方くんが見れるかもしれない。







早くお風呂入っちゃお。