ふんわり系男子が考えてること。



『もも!これ3番のお客さんに!!』


『はーい!』


『もも~、あそこのお客さんの
接客よろしく!!』


『はーい!』


『メイドさ~ん!一緒に写真撮って~』


『は~い!』





ずっとずっと大忙しで一息つく
暇もないくらい動いてる!!



だけどおかげさまでカフェは
大繁盛!!
お客さんの列が途絶えなかった。




チラッと彼方くんの方を見ると
他校の女の子のお客さんと一緒に
写真を撮ってる。



もう!あんな可愛い顔で笑っちゃって~
ちょっと胸がちくちくするなっ




ぐいっ


なんてやきもち焼いてると
手を引かれた。





『お前、ボーッとしすぎ。
他の奴の迷惑になってた。』


『零くん!!』



本当に来てくれたんだ!!



『よっ!!』



と、その横には遼くんも!!




『似合ってんじゃん。メイド、可愛い』


『あ、ありがとっ』




付き合ってた頃は1回も言ってくれたこと無い
のになんで今、可愛いなんて言うのっ




『じゃあこっちの席に座って!』




私は空いた席に2人を案内して
注文をとろうとした。




『なぁ、お前っていつ休憩時間になんの?』


『一応、30分後だけど
このお客さんの数じゃ当分無理かも』


『まじかよ。』





あの零くんと普通に喋ってる事態に
内心どきどき。


遼くんはそれを見てニヤニヤ



でもどきどきしてるとこバレたら悔しいから
なるべく下を向いた。







ぐいっ




『お前、全然目合わさねーじゃん。』



それがバレたのか零くんに
顎クイされる。


その瞬間、顔がカァァァと
熱くなった気がした。









『お客様、ご注文はまだでしょうか?』




突然の後ろからの声に振り向くと
そこには彼方くんが!





『か、彼方くんっ!!』


『あ、あの時の‥‥っ』
『あ、彼方じゃん!執事似合うな』


わー!ご対面しちゃった!!
やばいやばいぞ!
どうにかしなきゃ!!


遼くん呑気に彼方くんの
執事服の感想言わないの!




『レモンティーとミルクティーだって!
彼方くん、行こ!!』


『う?うんっ』




私は零くんが好きなレモンティーと
遼くんが好きなミルクティーを
注文して、その場から離れた。




ジーーーーーっ





零くんのガン見の視線が
刺さるけどとりあえずムシムシ!!



今は仕事に集中!!







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