ふんわり系男子が考えてること。
『ねぇ、あのイケメン2人組誰!?』
ジュースを運ぼうとしたら
途中でクラスメイトのあきちゃんに
呼び止められた。
『あー、零くんと遼くんのことかな。
私の元カレとその友達』
『へぇー!羨ましいっ!
より戻しちゃえば!?もう好きじゃないの?』
『それが自分でもよくわかんなくて』
彼方くんの事もあって最近自分が
どうしたいのかわかんなくなっていた
でも焦ることでもないかなって
思って、考えるのをやめちゃってる。
『あ、ごめん!呼び止めて!
もも、そろそろ休憩だから
元カレと遊んできなよ♡』
『ふふっ ありがと!』
私はあきちゃんに手を振って
零くんと遼くんの席に向かった。
『レモンティーとミルクティーです』
『ありがと。』
零くんは薄く微笑んでお礼を言った。
こうやって改めて見ると零くんって
かっこいいな‥‥
ぴたっ
『ひゃっ』
ボーッと零くんを見てたら
零くんが私の頬に手を当ててきた。
『なに見てんだよ。』
『や、見てない!見てない!』
『もう俺の前でいちゃいちゃすんなよ~』
遼くんに言われて零くんが
手を離すと零くんが触れてた頬が
熱くなってきた。
『あ、そだ!そろそろ休憩になるけど
一緒に文化祭まわる?』
普段はこの2人と学校で話したりなんて
出来ないから久しぶりに中学の時みたいに
したかった。
『当たり前だろ。何のために来たと
思ってんだよ。』
『もも、早く着替えておいで』
『う、うん!』
私は返事をしてくるりと2人の席に背を向けると
お客様に接客している彼方くんが目に入った
優しい笑顔とふんわりとした雰囲気で
いつもの彼方くん。
彼方くんとも文化祭回りたかったけど
まぁ、いっか。