真夏の恋便り
「おはようございます。えへへっ、夏休み一日目から来ちゃった…」


はにかんで笑う姿は、やっぱり可愛いや。


「あのっ…いつもお返事有難うございましたっ!!毎日、待ち遠しくて…」


「いいよ、別に。図書館じゃ何だから、場所を移動したら?」


「はいっ。分かりました!!どこにする?」


あれ?


普通に会話してるぞ?


彼女も奴も平然として……。


俺、のこのこ着いて来て、馬鹿みたいじゃない?


二人で大丈夫なんじゃない?



ガタンッ。



「俺は帰るっ」


……仲良さ?を見せつけられた俺は呆れて、外に飛び出した。


可愛いかったな、楓ちゃん……。




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