真夏の恋便り
―――またまた次の日。


今日で三日目。


あの姿が駆け寄って来る。


相変わらず、可愛いや…。


「おはようございます。今日もこれを…」


「あのさ…携帯の番号とか教えようか…?その方がいいんじゃない?」


毎朝、毎朝…。


手紙を置きに来て大変じゃない?


しかも、奴の返事は一言だけなんだし。


直接、自分で話すか、メールした方がいいんじゃない?


「ううんっ、手紙がいーんですっ」


首を横に振って、俯いた彼女。


直接は恥ずかしいのかな?



「返事は、普通だって…」



「また明日もお願いしますっ」


俯いたかと思ったら、とびっきりの笑顔を残して去った美少女。


反則だろ、今の笑顔は……!!


明日は名前くらい聞こう……。


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