傷だらけの龍に恋をした。




その後ろ姿があまりにも寂しくて……




とっさに後ろから抱きついた――――――




「変じゃない。レツさんは変じゃない。」




ゆっくりと私の手をほどき私の方を向いた




私の頬にのびてきたレツさんの手





その手があまりにも冷たくて、



いつの間にか自分の手を重ねていた
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