傷だらけの龍に恋をした。


「っ!」


そこにはしっかりと目を開けて私を見てい

るレツさんがいた



「お前、病人より寝るんだな。」



そう言って優しい笑みを浮かべるレツさん










そうだ、



私はこの笑顔が見たかったんだ






いつか自分に向いてくれると願って



気持ちを伝えた日。



助けたいと思い



その大きな背中に抱きついた日

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