☆Friend&ship☆-妖精の探し人-
さて、セレンの喉に異常が見られなかったのでひと安心した頃。
次の目的地が見えてきた。
「RPG星、ここは海水が大量にあって、航海が盛んだ。ドラゴンなんかもいるみたいだから興味があったら行って来い…自己責任で」
「セレンはどっか行くの?」
「とりあえず商売と…ああ、そうだヒツジかペガサスか欲しいかな…」
何故ヒツジとペガサスが同列に並べられるのかはともかくとして、アクアは首を傾げた。
「私はユニコーンさんほしいです!!」
「買ってやる。そしてお前は絶対一人になるな、アクア」
「え?何で?」
「…」
お前が売り買いされそうだとはとても言えず、セレンは沈黙で返した。
「…で、ドラゴンは小さいころは可愛いが数か月たつと立派に大人になる、そこのところちゃんと」
「お前がな」
キングはそう言って、ニヤッと笑う。
「あとどれくらいだよ?」
「数分で。もうそろそろ操船室に行こうと思ってる」
セレンの答えに頷きへリオはさてと、と立ち上がった。
「おっけ、じゃあその前に行動班決めよっか、セレン。とりあえず全員の予定聞いとく」
促され、キングが答えた。
「俺は残るつもり。船番しとく」
「僕はちょっと買い出しかな」
「俺は予定なし。適当にその辺ぶらぶらする」
「じゃあアクアは自動的にキースとだな」
セレンは間髪入れずそう宣言し、へリオにいいか、と許可を求める。
「ん、じゃぁそういうことで」
締めくくったへリオに、ウィングが抗議する。
「なんで俺とじゃダメなんだよ!?」
「お前は論外だ」
セレンにそう言われてしまい、ウィングは首を傾げた。
「無断外泊禁止、門限は10時な。特に15歳未満の方は危険なことには首突っ込まないこと」
できれば早めに帰って来いよとへリオが言って、その時にはほとんどは消えていた。
「ま、言っても無駄か」