☆Friend&ship☆-妖精の探し人-
「ねーねーねーねーねー」
「なげーよクソ餓鬼」
「…」
誰も居なくなると途端に冷たくなるキング。
スイムはムシュッと膨れた。
「うさぎさんと遊んでいい?」
「ペンギンと遊べこの鳥」
「ぼくにんげーん!」
「…はっ」
「帽子!?帽子見て笑った!?」
キングは(笑)の表情を浮かべつつシッシと手を振った。
「おにーさんはちょっと忙しいんだよ餓鬼」
「…オジサン」
「ぶん殴るぞ鳥」
二十歳の好青年におじさんは許さねえとキングは笑ってペンを投げた。
「…」
避けた。
「さて、明日はシルバーちゃんのお葬式だからな餓鬼。そんなポップな服じゃゆるさねーぞ」
「…らぶりぃだもん」
「死ね」
素晴らしい笑顔でそう言ったキングは、完成したシルンをそっと棺に収め、額にキスを落とした。
「ほら、お前もやれチビ」
「伏線張らないでよ。餓鬼で統一して」
「SSサイズ」
「おじいさんの馬鹿」
「次で殺す」
なんだかんだで何故か仲の良い二人でした。