☆Friend&ship☆-妖精の探し人-
「こんにちは、茶髪君」
「あ、えと、はい…こんにちは…」
突然現れた長身の美女にたじろくキース。
「ところでなんだけど、私のダーリン知らない?」
「…ダーリン」
なんだろうこの人頭いっちゃってる人なのだろうか。
いやそんなことはないとキースは思い直す。
「どなたのことなんですか?」
「愛しのゼロさま♪」
「…」
駄目だ、おかしいタイプだ。
個人の嗜好に口出しはしないが、非常に不釣り合いだとキースは思った。
あってるのは身長くらいだよね…うん。
「あの…知りません…」
「そ、ありがと。あーもうマイダーリン何処にいるの?」
美女は、キースのいた中庭から消え去った。
「…なんだったんだろう」
嵐みたいな人だったななんてキースは思う。
「ゼロの何なんだろう」
恋人?
友達?
兄弟?
…夫婦?
「…うーん…」
というか、ゼロはアンドロイドじゃなかったんだっけ?
キースは様々に不安を抱えながら一階のとある部屋へ向かった…
あの男に集まるよう呼ばれたのだ。