☆Friend&ship☆-妖精の探し人-
「シルンさんの葬式を明日開こうと思います。それに列席してからでていかれてはいかがですか?」
「うん、そうするつもりだよ。船長がどうしたいかによるかもだけど」
キースはそういってヘリオを仰ぎ見た。
「どうする?」
「いーよ、シルンのお別れ会の後に出る。当たり前だろ」
ヘリオはそう言い放ち足早に部屋を出た。
「…悪いけどさ、俺は出ない」
罰の悪そうに言ったウィングに、スイムがムッとする。
「何でさ!うぃにーも仲間だったんでしょ!シルンお姉ちゃん悲しむよ!」
「いや無理だろスイム君。こいつ社会不適確合者だし。人格異常者とも言えなくもねーし」
キングがニタリと言って、スイムは首をかしげた。
「KYなの。じゅーどのね?」
「…?」
「つーまーりー。その場に沿った行動が出来ないんだよスイム君。うぃにーは」
「?」
「大人になったら分かるよ、灰色天使」
「…だから伏線張らないで」
ニッと笑って、キングはトンとウィングの背中を押した。
「らしくねーよ、自称あくまっち君?」
「うっせー」
キースと共に、ウィングは消えた。