☆Friend&ship☆-妖精の探し人-
「ん、ちょーどいいところに」
白衣のポケットからコーヒーを投げつけながらキングが現れた。
「…私は珈琲は飲みません」
「飲めねーの?」
馬鹿にしたようにそういって、キングは渡したコーヒーを奪い取りつつ勝手にゼロの隣に腰かけた。
「珈琲のような植物の塊は飲まないんです」
「パン粉だって小麦だろ?お前カツとか食べるじゃん」
ヘリオがそう問いかければ、ゼロは無言でキングの珈琲を奪い取り何処からともなく取り出した牛脂を躊躇なく溶かした。
「…う…」
キングが顔を歪ませ目を背ける。
さらにゼロは何かをとき混ぜた。
「おい…おま、いま何いれたんだよ…」
「___です」
「わりいちょっとお手洗い行かせて」
冗談混じりに言ったヘリオも、半分は本気だったのかもしれない。
そのコーヒーの___和えを飲み下すとゼロは不敵に笑った。
「美味しいですよ」
「…ゼロ、明言しとけ。これは何だ?」
「これは___です。言ったと思いますが」
「ごめんコーヒーがそんなことになるとは」
「あのさ、単語自体は大丈夫なんだけど組み合わせがまずいかな。ちょっと別の文章でいってみよう」
「だから牛のホルモン焼きみたいな物です。牛の___の角切りです」
「やっぱ無理だわうん。ホルモン焼きと並べたら駄目だ」
キングが楽しそうに言った。